人間には三つの坂がある。登り坂と下り坂、そしてもうひとつの坂…まさかの坂。この「まさか」の時の人の動きが、登り坂へ押し上げたり、下り坂に突き落とす。「まさか」の時、どうする?
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さかのぼること今から四〇年前、若き秦青年が自らの会社を立ち上げようとした際、子煩悩な父からひと言こういわれたという。「啓一郎、自然に逆らいなさんなョ」と。
自然に逆らわず。父の教えのままに。
時を経て、秦青年は秦社長へ。このたび完成した自社物件「アミスタ西古松」を見上げると、「くしくもかつて父が教えてくれた『自然に逆らいなさんなョ』の精神が無事完成に導いてくれたような気がします」と目を細める。
その真意を問えば、「今回も『まさか(不測の事態)』の連続でしたが、いろいろな条件が流れるがごとく『自然に』まわりまわって、たくさんの方々に支えていただきました」と言葉を噛み締める。
そして始まった「アミスタ西古松」の工事。やるからには、自社物件として最大限、入居者に喜ばれるものにしたい。その思いから間取りや仕様など、大胆かつ慎重に新しい試みに挑戦した。
幾度も巡ってきた「まさか」を乗り越えて、「アミスタ西古松」は完成した。できあがってみれば、近所の方々から「いいね」の声。完成見学会でもたくさんのオーナーさんからお褒めの言葉をいただいたそうだ。
そして今、思うこと。
無事竣工を終え、秦社長が今思うこと。「まさか」の時に登り坂へと押し上げてくれた方々への感謝。有益な自社物件を所有することへの安心感。まさに「アミスタ西古松」は将来へとつながる大切な金の卵となった。
「『まさか』の時こそ、人の有り様が問われます。その結果、昇る人もいれば、下る人もいる。今回は『秦建設』を上へ上へと登り坂に押し上げてくださった方、支えてくださった方がいた。そのおかげで『アミスタ・シリーズ』は四棟目となりました」と感謝の言葉を述べる秦社長。そして最後に…
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一棟のマンションには大きな物語がある。経営者として、父として、祖父として満足そうに秦社長はほほ笑んだ。
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