春も近いその日、訪れたのは美しく生まれ変わった「県庁通り」沿いで注目を集める話題のカフェ。その若きオーナーに店への想い、街の魅力を語ってもらった。
岡山市のメインストリートとして駅前と表町、ふたつの賑わいを東西につなぐ「県庁通り」。街なかの華やぎ、都市生活の豊かな時間が流れるこの通り沿いに「秦建設」が誇る五階建てオール電化マンション「アミスタ幸町」がある。西に「イオンモール岡山」、東に「西川緑道公園」、歩道には多くの人々が行き交う恵まれた立地環境。そんな「アミスタ幸町」の一階に昨年11月、韓国風カフェ『Cafe melum(カフェメルム)』がオープンした。白とグレーを基調としたスノッブな店内では、若い世代から注目を集める韓国発の次世代スウィーツが愉しめる。今や行列必至の人気カフェとして県内外から多くのファンが訪れる当店。オーナーの新留大雅さんは、現役の大学三年生(経営学部)だ。
新留さんに起業の動機を尋ねると「たまたま思いつきです」と前置きして、「大阪や福岡でブレイクしたこのカフェスタイルは、岡山でも流行る」と直感したそうだ。
数あるテナントのなかから「アミスタ幸町」を選択した決め手を聞いてみると「まず立地」とひとこと。続けて「『イオンモール岡山』に近いことと、アルバイトのスタッフもJR岡山駅から歩いて来られる。あと新築という点にも惹かれました」と明快な答え。ちなみにオープン後一か月の売り上げは新留さんが当初描いた目標値の二倍近くをクリア。その後はコロナ禍の影響もあって不透明な時期も経験したが「これからイベントをバンバン打ってまた集客します」とポジティブな姿勢に変わりはない。
そんな若き経営者の話に嬉しそうに耳を傾ける秦社長。「今の日本で失われがちな新しい世界を切り拓く、前のめりに進む志 (こころざし)。新留さんのような『ベンチャースピリット』は、きっとこの街全体の活気につながり、同時に近隣のお店の活性化にもなると思います。『県庁通り』から岡山市全体へ、ひとりの大学生が先陣を切ってくれました」と微笑む。
取材の終わりに信一郎副社長が、「マンション入り口の手洗い場は、手をかざせば自動でお湯が出ます。帰宅時やゴミ捨ての後にここで手を洗ってもらえたらと思って作りました」と「アミスタ幸町」に込めた想いを伝える。それを聞いた新留さんはさっそく、手をかざす。「あ、ほんとだ、あったかいお湯がすぐ出てきた!」とその時ばかりは、経営者の顔から無邪気な学生の顔に戻った微笑ましい瞬間。屈託のない笑顔でこれからも未来を切り拓く。
秦社長が何度も口にした「ベンチャースピリット」。こうした時代だからこそ今一度心に留めたい。
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