岡山市の中心部近く、3年前この地を訪れた時、そこには周囲の賑わいとは不釣り合いな古い民家と畑がポツンと残されていた。そして3年経った今、その地には9階建ての真新しいマンションの威容が。今回の主人公はオーナーの島村さん夫婦と家族の物語・ 第二章。
「築30年の民家と放置したままの畑をどうするか。いろいろと悩みましたが、思い切って自宅を含め、マンションの新築を決意しました」と島村家当主の佳宏さんは話す。3年前、隣接する空地に「サンセール東古松Ⅰ」を建てた島村家、今回は旧宅を取り壊して、「サンセール東古松Ⅱ」を建設。地上9階建て、貸室は32室 (1LDKと両端は2LDK)、最上階はオーナールームとなっている。
2棟目のマンションを無事完成させた島村家だが、これまでの道のりは決して平坦なものではなかった。「サンセール東古松Ⅰ」を建てる際には、佳宏さんのお母さま (故人)が大反対。 かつて貸家業をしていた頃の煩わしさと苦労を息子夫婦にさせたくないと の親心からだった。
「かつてお母さまは、雨の夜もぬかるむ道を歩いて、家賃を徴収するために一軒一軒貸家を回られたそうです。 それでもいざ着工が決まると、その完成を誰よりも楽しみにされていました。きっと今回の『サンセール東古松Ⅱ』の完成も、マンションのもっともっと高い所から喜んでくださっているはずです」 と秦社長は感慨に浸る。
もともと佳宏さんと秦社長は、直接の面識はなかったのだが、秦社長の人柄と仕事ぶりを知る佳宏さんの叔父を介して知り合った仲。
「10年前には、今の生活がこんなにも平安で穏やかなものになるなんて、想像すらできませんでした。秦社長との奇跡のような出会い、数々のご縁に感謝しています」と夫婦は口を揃える。
「不動産やマンションを受け継ぐことだけが相続ではない。入居者や地域のために汗して働く親の姿。その背中を見て子どもたちは、働くことの尊さを知るんだと私は思います。人々の喜ぶ姿を見ること。それこそが心の財産。仲睦まじい島村家の家族を見て、今回あらためてそう感じました」と秦社長は締めくくる。
「親から子へ。子から孫へ。佳宏さんの当主としての決断と覚悟が2棟の財産を誕生させました」と秦社長。何代にもわたって地域の礎となってこの地を守ってきた島村家。家族の物語はこれからも続いていく。
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