頬をかすめる風は冷たくとも、穏やかな陽光が肌に心地よい冬の1日。その日、中山家の当主である誠矢さんのもとに集まったのは、ひとり娘の敦子さん、孫の佳枝さんとご主人の拓思さん、そしてかわいい盛りの絆菜ちゃん。話は自然に中山家初の大型物件「グリーンベア」へ。完成までの道のり、これからの思いを尋ねた。
実は敦子さんと秦社長は、17年前に一度出会っている。当時、秦建設が手がけたマンションの起工式に敦子さんは施主の友人として参列していたそうだ。「その時の友人に賃貸マンションを建てるのを決める際に相談したんです。すると『それなら絶対、秦建設さんがいい!』と秦社長を紹介してくださいました」と笑顔で答える敦子さん。ちなみにその友人とは以前『オセラ』でも紹介した「YNG」の吉井さん。「吉井さんからその話を聞いて17年前の記念写真(『YNG Ⅳ』の起工式)を見直しました。すると、ちゃっかり敦子さんの隣で並んで写っていました!」と当時の写真を見て笑う秦社長。奇しくも今回の「グリーンベア」の起工式には吉井さんも参列。これを縁と言わずして何と言おうか。
中山家にとって念願だった「グリーンベア」は5階建てオール電化賃貸マンション。屋上に太陽光パネルと蓄電池を設置した最新仕様が自慢だ。秦社長は常々「不動産賃貸業を営むオーナーには、自分が入居者を守るという気概が必要」と言い続けてきた。太陽光パネルも蓄電池も決して安価な投資ではないが、オーナーの務め。「『備えあれば憂いなし』。誠矢さんは、中山家の家訓とも言える人生の心構えを次の世代に申し送りされました」と導入への思いを代弁する。
ちなみに「グリーンベア」とは桂枝さんが幼い頃から大切にしているぬいぐるみの名前。エントランスのポストの上にはその緑のクマちゃんが入居者の往来を見守っている。「ぬいぐるみの名前をマンション名にする。ご家族の愛情が伝わってくるエピソードです。ぬいぐるみは中山家の家族愛の象徴ですね」と秦社長。
親から子へ、子から孫へ。中山家の確かな歩みはまさに秦建設が奨める理想の家族像を体現している。現在「グリーンベア」は敦子さんと拓思さんが中心となって日々の掃除や太陽光パネルの手入れなどを行なっている。「入居者のために働く。人を喜ばせる行為こそ、実は自分が1番嬉しいものなんです」と手入れの行き届いたエントランスを見て満足げな秦社長。
最後に当主である誠矢さんの言葉を紹介したい。「これまでたくさんの不動産や建設関係の方に出会ってきました。でも『ああ、この人なら…』と全幅の信頼を寄せられる人はごく稀です。今、娘や孫たちの晴れ晴れしい笑顔を見ていると『秦社長に会えてよかった』と思います。娘や孫のためにも秦社長には長生きしてもらわないと困ります」と優しい眼差しで笑う御年86歳の誠矢さん。中山家の歩みは今、始まったばかりだ。
撮影の合間、駐車場脇の雑草を抜く敦子さんの姿…。手の汚れもいとわず当たり前のように草を手にする姿。それこそが誠矢さんから受け継ぎ、次世代へつなぐ中山家の財産なのかもしれない。
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