天候不順に泣かされた2014年。その日の撮影も当初天気が心配されたが、当日はなんと絵に描いたような日本晴れ。澄み切った秋の空にくっきりと映える真新しいマンションのシルエット。その名は「アウトルック」。五階建て、オール電化、顔認証システム等を採用した最新の都市型マンション。それを誇らしげに見上げる施主様一家。なんとも穏やかな時間が流れる…
今回の主人公、後神(ごかん)英之さんはIT関連企業に勤めるSE(システムエンジニア)。お母さまと奥さま、やんちゃ盛りの二人のお子さまと暮らす、ごく普通の39歳だ。ところがそんな英之さんが賃貸マンションのオーナーとして不動産賃貸事業に乗り出した。それも代々受け継いだ土地に加えて新しい敷地を購入しての決断。弱冠30代のサラリーマンが未知のマンション経営…不安はなかったのか?「もちろん後神家にとっては大冒険でした。最初は今の生活レベルを維持しながら、自宅前の土地に収益物件が建てられないかという漠然とした考えでした。ところが私には不動産賃貸事業に関する知識をもっていない。そんなとき、旧知の税理士が『だったらいいところを知っている!』と紹介してくださったのが秦建設さんでした」と笑う英之さん。
とはいえマンション建設・賃貸事業を軌道に載せるのは決して容易ではない。特に資金的なバックヤードとなる銀行との折衝は、事業の正否を左右する重要な局面。
「銀行との話し合い(融資交渉)は、もちろん初めての経験です。当然のことながら緊張しました(笑)。秦社長からは『銀行の方々は事業内容はもちろんだが、一番に見るのは人がら。誠実で約束を守れる人間か、事業をするにふさわしい人物か否か、そこに着目するんです。だから当主らしく堂々と。自信のない人と思われたらいけません』と助言されました」。
そして英之さんにとって、人生の一大転機ともいえる「面接」の結果…「その日のうちにOKの返事をいただきました。私にとってはマンション経営に対して、金融のプロから確かな『お墨付き』をいただいた瞬間。不安が確証に変わりました」。
ちなみに、その融資交渉にはもうひとつのエピソードがある。英之さんは、その場に同席した秦社長が銀行の担当者を相手に言うべきことを言い、一歩も引かない姿を見て心から「頼りになる」と感じたそうだ。「秦建設に一任しよう」、そう決意した瞬間でもあった。
2歳で父を亡くし、父親代わりとなって育ててくれた祖父が23歳で逝き…。そして37歳にして後神家の当主として、大いなる決断に踏み切った英之さん。「SEというお仕事がらか、英之さまはレスポンスが早い、そして的確。当主としての資質がおありなんです。それも親から子へ、子から孫へ。後神家に伝わっているものなんでしょう」と秦社長。
現在「アウトルック」は満室御礼。家族全員に喜びが満ちあふれ、池のメダカや金魚も元気そのもの。後神家の新しい物語は始まったばかりだ。
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