岡山大学津島キャンパスの西、新旧の邸宅が整然と立ち並ぶ文教地区に「メゾンソレイユ津島」とそのオーナーである安井家の自宅がある。「ここらは、昔は田んぼとレンコン畑だった」と穏やかに語る、当主の安井英夫さん。その隣で朗らかにご主人に寄り添う奥さまの艶子さん。二人の話は自然に安井家が歩んだ道、家族の物語へと向かう。
「以前の自宅は母屋と長屋、離れのある古民家でした。築100年くらいでしたか。秦さんとお会いしたのはその家を倒して、新しい家を建てようかと考えていた頃です」と当時を振り返る英夫さん。
英夫さんの言葉に艶子さんがそっと間(あい)の手を打つ。「1999年ですから18年前のことですね。当時、ご近所の難波さんのご自宅を拝見して『建て直すならこんな家!』のひと目で気に入ったんです。(笑)。難波さんは本当に気さくな方で『ちょっとなかに入って見てご覧なさい』と、ご自宅に招いてくださいました。その家こそが秦建設さんの仕事だったんです。私たちが尊敬する難波さんが息子さんのようにかわいがり、信頼する秦さんなら安心してお任せできる。そう思って秦さんに建て替えをお願いしました。私たちの判断に間違いはありませんでしたね」と感慨深げに語る艶子さん。
その後、秦建設は安井家の家族の成長とともに歩んでいく。2006年には次男の新居、そして今回完成した「メゾンソレイユ津島」は人気のメゾネット型賃貸住宅。二階建てロフト付きのオール電化、窓はすべてペアガラス。
界壁には高性能耐火・遮音壁を採用し、安全性、快適性についてはまさに「秦品質」が貫かれている。このメゾネットタイプは入居者からの人気も高く、事実、「メゾネットソレイユ津島」も完成前に満室御礼となった。「集合住宅で最も留意すべき点は、防音性、防振性、防火性です。子どもが飛び跳ねても音や振動が伝わらないこと。そして火災の際に炎や煙が広がらないこと。人間は本来、自分の住みかが安全かどうか本能的にわかると私は思っています。秦建設が建てる集合住宅がご入居者さまから支持されるのもこうした裏付けがあるからなんです」と秦社長。
この話を聞いてあらためて満足そうな笑みを浮かべる英夫さんと艶子さん。「私たちはいつも安心して秦さんにお任せしてきました。今回完成した『メゾンソレイユ津島』は、息子たちの手を煩わさず、私たち二人でコツコツ管理していきます」とこれからの思いを語る。「数年前、大病を患いながらも安井家の当主として子や孫、艶子さまを思いやる気持ちを忘れない英夫さまの姿に感銘を受けた」と語る秦社長。互いを支え合い、思いやる安井家の家風こそが「親から子へ、子から孫へ」の神髄。家の宝に違いない。
現在は長男家族と暮らす安井さん夫妻。二人の孫は中学三年生と小学校六年生。津島の地に安井家の繁栄は脈々と受け継がれていく。
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