2012年の『オセラ爽秋号』に登場された武田惣次郎さまと妻・利恵さまを覚えている人も多いかもしれない。毎日、自宅近くの畑「楽耕園」へ出向き、額に汗して働く2人の姿に感銘を受けたという読者も多い。そんな武田家に2棟目の物件が完成した。その名も「福富グリーンマンション」。7階建て、オール電化。屋上には庭園も備えた美しいシルエットが澄み切った青空によく映える…。
今回、福富グリーンマンションを建設するにあたり、武田家の次期当主として前面に立って対応したのは、惣次郎さまの息子である薫さまと妻の和子さま。
「正直こんなに早く2棟目に着手するとは夢にも思いませんでした。3年前、福富リングマンションが完成した時に、秦社長が屋上からここの土地(福富グリーンマンションの敷地)を指差して、『今度はあそこですね!』ときっぱり言われました(笑)。でも2棟目となると、さすがに父もすぐにはOKを出さないだろうと思っていたら意外にも『やろう!』のひと声。これも秦社長が相続の大切さをきちんと教えてくれたおかげです」と語る薫さま。
普段は、惣次郎さまと利恵さまの仕事を受け継ぎ、日々精を出す薫さまと和子さま。その毎日を紹介すると…。薫さまは夏場には毎朝4時半には起床、何はさておき福富リングマンションの掃除に出かける。掃除が終わると朝の通園時に荷物を両手いっぱいに抱え、小さな子どもを連れて急ぐお母さんたちのために自らオートロックのドアを開放し、『いってらっしゃい』とご入居者さまを送り出す。凍てつく冬の朝には、霜が凍り真っ白になったクルマのフロントガラスの霜取り用にバケツに水を用意しておく。武田家ではそんな毎日が延々と続く。
「大変でしょうと言われることもありますが、私にとってはまったく苦ではありません。むしろ楽しみです。毎日行くことでマンションにも愛着が湧くし、何よりご入居者さまに会えるのがいい」と薫さまは笑う。
そんな薫さまの話を頼もしそうに聞く秦社長…「惣次郎さまと利恵さまの働きぶりは、ご近所でも有名でした。薫さまと和子さまには、その考え方が脈々と受け継がれているんです。親から子へ、子から孫へ。一番の財産は働く心なんです」と語る。
伝教大師 最澄の言葉に「一燈照隅 万燈照国」という一節がある。小さな一灯をもって、片隅を照らすことがとても大切であり、その小さな一灯でも万灯をもってするなら、国をも照らすことになる。転じて、一人ひとりが自分の役割を懸命に果たすことが、地域全体にとって大きな力になるという意味となった。「武田家の働く心がわが家の宝物となり、地域へ、街へと広がってほしい」。そう秦社長は締めくくった。
「惣次郎さまに生まれ育った町内を屋上からぜひ見ていただきたい。どんな顔をされるか楽しみなんです」と秦社長が心待ちにしていた写真が右ページのメイン写真。惣次郎さま、いかがでしょう?お気に召していただけましたか。
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