4月上旬、秦建設に集まったのは、いずれもご両親からマンション経営を受け継いだ3組のご夫妻や親子。けっして平坦ではない家業を、試行錯誤しながら軌道に乗せてきた面々。かねてより秦社長が説いてきた、「親から子へ、子から孫へ受け継ぐことの大切さ」をテーマに、それぞれの想いを語る会が始まった。その家族の物語とは…。
今は亡きお父さまより、マンション事業を夫妻で継承した難波泰彦さん。「現場第一主義だった親父。建設時は率先して現場に行ったり、年末年始でも入所者さまからの問合せに迅速に対応したり。その仕事ぶりを近くで見ていて、自分には真似できないと感じていた」と言う。しかし、そのお父さまが亡くなる直前から夫妻で新たなマンションを手がけ始めた。「親父の仕事をもっと勉強しておけばよかった」と痛感しながらも、マンションもカレー店の経営も同じことだと気づいたそう。お客さまに喜んでいただくことが、やりがいにつながるのだと…。そして、ご夫妻の後ろ姿を見ていた2人の息子さんが1年前から自らの意志でマンションの定期清掃事業を開始。長男の歩さんは「人に喜んでもらうために汗水流して頑張るという、祖父のスピリッツを受け継いでいると思います」と誇らしげに語る。「家族で経営することにより、親子の共通の話題が増えた。ひとつの問題に対し、家族で話しあえるようになった」と泰彦さん。
その言葉を受けて、両親から受け継いだ土地を生かし、マンション経営を始めた小野田さんが語り始めた。「親がいつも話していた、『先祖代々から授かったものを活用・拡大し、繁栄し続けること』『子や孫に至るまでそれをしっかりと伝えていく』ことが自分の使命だと思っています」。
「確かに子どもは親の後ろ姿を実はしっかり見ていてその偉大さを感じていると思います」とも。小野田家の娘・明子さんも、最初は大金を動かすマンション経営に戸惑いながらも、秦社長の叱咤激励を受けつつ、しっかりと親の姿を受け継いでいる。ご夫婦で参加された森本さんの奥さまは、「うちも、99歳になる義母の気概が伝染しています」と話す。子どもを守るために、マンションを必ず守る。満室を目指す。そのために自分たちは何をするべきか。掃除や草取り、入居者の方からの相談など、義母を見習って行なっているという。「うちはまだ娘に私たちの後ろ姿を見せている段階ですが、最近は新しいマンションの帳面をつけてもらったり、草取りを手伝ってもらったりしています。いずれは継いでくれる、と信じています」と微笑んだ。この日集まりし3組は、親から子、子から孫へと確実にバトンがつながっているようだ。
最後に秦社長…。「入居者さまの幸せを願うみなさんの心構えは、親譲りだと思います。親の後ろ姿を見て、子どもは育つと言います。『自ら働く勤労意欲』こそが、親から譲り受けた最も偉大な宝ものなのではないでしょうか」。
それぞれの「わが家」の親自慢を聞かせていただいていた秦社長の顔には、笑顔が溢れていた。
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