わが家の家業を引き継ぐ。子や孫へしっかりと伝える。その喜びこそ、秦建設の喜び。
最新型の高速エレベーターが、屋上へと駆け上がる。扉が開き、ウッドデッキが敷き詰められた屋上ガーデンへと足を踏み入れる。すると、突然広がるパノラマ・ビュー。緑萌ゆる京山、JR岡山駅周辺のホテル群、運動公園、岡山大学、そして津島の山々…。「ここ、いいでしょう」、振り返ると今回の施主さま、難波清徳さまが笑顔で語りかける。
今回、清徳さまと奥さまの和美さまが中心となって取り組んだ新築マンションが『アネシスデュオ』。秦建設にとっては、9年前に清徳さまの実父・康雄さまにご依頼いただいた『アネシス津島』に継ぐ2棟目である。
「父が79歳、私が52歳。相続のことも含めて、具体的に難波家の将来像を考えなければならない時期でした。そんな時、秦社長が突然来られて、図面だけ置いて行かれたんです。見るとそこには、10もの建築プラン。びっくりしましたが、内容を見てみると、当時田んぼだった難波家の土地が私たちの想像を超えた物件になっている。『そうか、こんなことが、この土地でできるんだ!』。そう思うと俄然、楽しくなりました」。
家業である不動産業を担う若きご夫妻。現在、難波家は3棟のマンションを所有するが、その道のりは決して平坦ではなかった。1棟目の物件は、当初から建設業者とのトラブルに見舞われ、父の康雄さまは長年、その処理に腐心した。それだけに、その後の『アネシス津島』『アネシスデュオ』を懸命になって軌道に乗せた、若夫婦の健気な姿に康雄さまも目を細める。
その苦労を知る秦社長、「入居者確保の不安やトラブルなど、決して楽ではない不動産賃貸業。清徳さまと和美さまがお父さまから受け継いだ財産を必死に守っていこうとする姿。ほうきのひと掃きひと掃きや、雨の日には自転車置場に乾いたタオルを置く気配り。家業をしっかりと引き継ごうと努力されるお2人の姿は、入居者にもきっと伝わっています。そして、その喜びこそが、秦建設の喜びでもあります」。
清徳さまを支える和美さまが、建設中のエピソードを語ってくれた。「自宅からずっと建設中の『アネシスデュオ』が見えていたんです。ある日、足場が取り払われて、オレンジ色のシルエットが浮かび上がったのを見た時は、もう興奮しました。本当に綺麗でうれしくて、その時の感動は、忘れられません。『ウチのマンションが1番かっこいいー』。今でもそう思っています」。
最後に、清徳さまが噛み締めるように語った言葉が印象的だった。「最初、私は土地を守ることしか考えていなかったんです。でも秦社長から辛口なアドバイスも含めて、いろいろな助言や提案をいただきました。すると、そのうちに『守る』ではなく、『増やす』に気持ちが変わっていった。自分の世代で確実に…。今の気持ちは、『攻めていく』ですかね」。
穏やかな言葉のなかに秘めた当主としての心根。それは揺るぎなく、そして力強い。
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