私にはマンション経営以外、何の能力もない。
親から子へ、子から孫へ。未来の幸せと笑顔のために…。今回の主人公は、2年前に『オセラ』で紹介したY・N・G西坂マンションのオーナー吉井家の奥さまである、康子さま。お父さまへの愛情、ご兄弟への想い、さまざまな道のりを経て今の幸せをかみしめる日々を追う。
「4年前に母が突然他界して、仲睦まじかった父は呆然自失。ひとりでは生活もままならないので、有料老人ホームへ入居し、私が面倒をみることにしました」と当時を振り返る康子さま。物語はその後、お父さまが康子さまと、康子さまのお兄さま、弟さまに「元気なうちに資産を残しておきたい」と言われたことから始まる。「その話を聞いて将来のこと、もちろん節税のことも考えました。私は吉井家のマンション経営でもう十分幸せでしたから、今度は兄と弟にその幸せを享受してほしいと思いました。そうなると私にできることはひとつだけ。父と兄と弟に『マンション建設』を提案したんです」。
康子さまのキャリアについては以前の『オセラ』でも紹介したが、ご主人と二人三脚で家業であった瓦製造業からマンション経営へ、みごとな転換を図っている。『私にはマンション経営以外は何の能力もない。ただの主婦です」とご本人は謙遜するが、ゼロから6棟もの物件を軌道に乗せた手腕と決断力は並ではない。お金ではなく、マンションをという康子さまの提案には、お父さまもお兄さま、弟さまも大賛成。それまでの康子さまの堅実な経営姿勢を信頼した結果だった。「康子さまからお兄さまと弟さま、それぞれ2つの物件のご相談を受けました。今回は、土地の選定・購入、マンションの設計・施工まで、すべてお手伝いさせていただきました。康子さまからのご要望は『場所は病院の近く』『防犯性の高い女性向けの仕様』の2点。結果的に場所は、岡大病院と日赤病院の近くで、お父さまにも、現地を確認していただきました」と秦社長。お父さまは康子さまが吉井家に嫁ぎ、瓦屋を廃業したのちにマンション経営を成功させたことを誰よりも喜んだ方。当然15年にわたって吉井家をお手伝いしてきた秦建設の仕事ぶりも熟知しており、その信頼も厚い。「今回も『秦建設に全面的に任せたらいい』とお墨付きをいただいた時はうれしかったですね」と、秦社長の顔もほころぶ。
そうして今年3月に完成した『ドミール青江』と『ファーストステージ大供』は、完成前にすでに満室という人気ぶり。そして康子さまは、昨年6月に完成した新居で悠々と日々を暮す。「水泳にフラダンス、お茶にコーラス。あとは海外旅行。昔は世界遺産が好きでしたが、今はアフリカや太平洋の自然が好きです」。
吉井家での幸せを兄弟に。そして子の幸せは親の幸せ。幸福の輪廻は続く。
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