ここは津島西坂。背景に烏山、近くには明誠学院高校があり、朝夕ともなれば学生たちが笑顔で行き交う命の息吹に満ちた街。その一角に佇む端正なマンションが『Y・N・G西坂マンション』。今回の主人公、吉井さまはこちらのオーナーである。「もともと吉井家は、日本瓦の製造業を営んでいました。私で四代目、マンションの建つこの一角は、かつて工場や倉庫だったんです。当然、窯で焼くから煙が出る。周りに住宅が増えるに連れて、ここで瓦作りをするのが難しくなりました。そこで、14年前に、工場だけ閉めてマンションを建てようと決心したんです」と吉井さま。では、秦社長との出会いはといえば、さらに遡って27年前のこと。「初めてお会いしたのは私が30歳、秦さんが35歳の頃です。当時、秦さんは独立したばかりでバリバリ仕事をこなす青年実業家。かたや私は四代目のボンボン。違うなあと思いました。岡山にもこんな人がいるんだと。仕事に対する姿勢が違う。その時の印象が強烈でマンションを考えた時に、この人しかいないと真っ先に頭に浮かびました」。
以来『Y・N・G西坂マンション』は、Ⅲ・Ⅳ・Ⅴと順調に棟を連ね、経営を安定させていく。しかし瓦業の方と言えば、製造業という特性から何かと気苦労が絶えない。今回、最期の倉庫を取り壊し『Ⅵ』の着工を機に瓦業から撤退しました。その後、しみじみ思いましたね。人生にはこんな穏やかな生活があるんだと。それくらいに心にゆとりを感じる毎日でした。おかげさまで借入金も順調に減って、家族水入らずの生活ができるようになりました。今、振り返ると、14年前に秦さんに背中を押してもらって、マンション経営を始めてよかったと、つくづく感謝しています」。
最後に秦社長は言う。「頼む方(吉井さま)も頼まれる方(秦建設)もお互い、無事でよかったですねと笑い合えることが素晴らしい。マンション経営とは、人と人とのつながりの積み重ね。施主さまの大切な財産を幾世代も守り続ける、そのお手伝いを陰になってするのが秦建設の努めです」。
「正直、四代続いた瓦業から、未知のマンション経営へ移行するのは、勇気が入りました」と吉井さま。「秦建設さんに巡り会って14年、おかげで吉井家の家業も瓦からマンション経営へ、きれいに転換できました。これでマンション経営という新しい家業を安心して子どもたちに引き継ぐことができます。」と微笑む奥さま。先祖代々の資産を次の世代に生かし、確実に伝えること。秦建設の仕事ぶりは、吉井さまご夫妻の笑顔が何より雄弁に物語っている。
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