オーナーの元の屋敷は、100年以上経つ古い家に増改築を重ねた部屋数の多い家でした。家も敷地も広すぎて、草取りも大変なら、防災、防犯面からの不安もあったそうです。長屋門も相当に傷んでおり、地震がきたら危ないと思えました。「主人の仕事の関係で、長く官舎住まいでしたので、コンパクトな住居に慣れていました。二人で老後を暮らすのに、もう大きな家は要らない。こぢんまりと使いやすい家が身軽でいい。そう思って、マンションに建て替えました」と奥様。ご夫妻のお住まいは、最上階の２戸分、古い家の５分の１ほどの広さです。
「母の３回忌を済ませ、建設にかかりました。秦建設さんとは長いお付き合いで、古い家の修理でも、よく面倒をみていただいたんですよ。だから、今回も秦建設さん以外は考えなかったですね」と、ご主人の穏やかな口調から、その信頼関係の厚さがうかがえました。
「まず仏様に一番に引っ越していただいて、それから入居です。姑から譲り受けた和箪笥だけはもってきました。これで一安心です」と、奥様は心底ほっとした、というご様子でした。

ご夫妻は、「さくらちゃん」という犬を子供のように可愛がっておられます。「娘のさくらです」と紹介されるワンちゃんのために、屋上ガーデンにドッグランを設けました。もっとも、まわりはのどかな環境で見晴らしもいいことだから、バーベキューパーティーにも最適でしょう。ご主人の畑でとれた野菜をたっぷり焼いて、わいわいがやがや。犬連れのお仲間が集まってきそうですね。