「建てるなら秦さんで」、そう決めたのは施主・武田英明さんのおじい様、惣次郎さんでした。
「秦建設に惚れ込んだ」
数年前、身内の方がマンションを建てようと計画が持ち上がったとき、武田家の長老、惣次郎さんとしては賛成しませんでした。その理由は、ご自身の経験から、あまり良い事ではないと思われておられた様で「そんな事はしない方がよい」と寧ろ大反対でした。
ところが、工事中の作業員達の実にまじめな仕事ぶりを見て、考え方に少し変化が現れました。完成した建物を見ると、もう「惚れ込みました」と惣次郎さんは心変わりしました。「わしも仲間に入れてくれ。あなたのところの取引先にいれてくれ」「建ててもらうならあんたしかいない」と固い握手を交わし……そんなドラマを経て、武田邸は着工したのでした。
土地は、英明さんのご両親と、祖父母である惣次郎さんご夫妻のお住まいに隣接しています。「あまり広くはないのに、孫一家が気に入って住んでくれる。こんな嬉しいことはない」と惣次郎さん。ご両親も、英明さんのお嬢ちゃんたちに目を細め、「幼稚園に通う姿が見られるのは、何よりの楽しみですね」とほほえんでいらっしゃいます。
クローゼットの奥まで桐仕様
めいっぱいの床面積をとりたかったので、箱形の家で、屋上もつくりました。「屋上をどう使うか、まだ決めてないんですが、だからこそ楽しみがまだまだ残っていていいでしょ(笑)」。そのほか、生活スペースを2階に集中させることや、奥様ご希望の広い収納庫をとるといった基本要望ももちろん実現しました。
最新設備導入のほか、あちこちに天窓をつけるなど設計の工夫や、職人さんのみごとな造作など、随所に見所満載です。「クローゼットの中まで桐を張ってくださって」と恐縮の奥様ですが、見えないところまで心を尽くす仕事ぶりに、「やっぱり秦さんで大正解」と、ご家族みんな、改めて満足のご様子です。惣次郎さんが、目を潤ませて、「感無量です」とおっしゃったのが印象的でした。
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