12年間担当してきただけに、この業界のことには精通していて、「ここまでごつい基礎をするところは他社にはありませんよ」ときっぱり。揺るぎない自信を持って自社で自宅を建てる、これこそ究極の幸せです。
前々から考えていたマイホームですが、「なんとなく社長に言い出しにくくて（笑）」、やっと打ち明けたのが昨年6月。以後、とんとん拍子でことが進んでいきました。家族総意の主な要望は、続き間をつくること、収納を多くとることのふたつでした。
ユニークなのが、それぞれ好みの異なる家族の意向をそのまま取り入れてある点です。茶系の渋い床色を好む武田さんに対し、奥様は明るい白系統を主張。結局色目の全く違う床が隣り合っているのですが、それがとても斬新でモダンに映ります。そのほか畳の部屋は奥様の希望、玄関に趣味の大型バイクを置くスペースをとったのは武田さんの希望、お嬢ちゃんたちも壁紙などに自己主張が光ります。

いざ完成してみて——武田さん、さすがにご自宅となると施工中に特別な感慨があったのでは？
「いや、全くいつもどおり。平常心でやりましたよ。ほかのみんなもそうなんでしょうけど、よくしてくれているなあと、妙にありがたい気がしましたね」。
奥様によれば、仕事を終えて帰宅してから、夜中でも懐中電灯を持って毎日見に来ていたとのこと。家族の希望がいっぱい詰まった、やっぱりうれしいマイホームです。