「やむを得ず」から「是非とも」へ

当家では、数年前まで今保の地に長年にわたり守り続けられた農地が散在していました。その一部は八十歳を越える両親が旧式の機会でこなせる程度のものでしたが、その他は以前より体力の限界に伴い、耕作の休止や委託をせざるを得ない状況に至ったものです。また、近辺を見回して見ると、似かよった事情をかかえ『やむを得ず』手放されたり、どうしても先祖伝来の土地を維持したいという方の中には、漠然と自己所有地へ中小規模の賃貸共同住宅や借家類を建設されたり、という方策を講じられる例も見受けられます。
しかし、それでは計画性に欠け、同様事業を行うのであれば、利便性等を加えた好立地条件の地域への転換が必要と考えていました。そして一昨年に父が他界したのを機に決断を迫られる事となり、まずは相続分や運用可能な自己資金を整理しました。次に、かねてよりご相談しようと決めていた秦社長に、家族の考えと当家の内情や資産状況を全て率直にお話しました。
すると、責任の掛かる重い問題にもかかわらず、最も正しい方向の考えであり、全面的に協力しますという、力強い回答を得ることが出来ました。これが、家族全員が秦建設さんの強力なバックアップを得て、『是非とも』最適地へマンションを建設しようと改めて意思統一をした瞬間です。なお、秦建設さんには約17 年前に築百年以上の旧自宅の建て替えや、義弟宅の新築でお世話になり、その誠実な仕事振りやマンション建設に関する近年の評判も周知していましたので、具体的な進行への不安は全く有りませんでした。それどころか、新規土地探しの段階から奔走し、設計・申請・施工まで一貫して持てるノウハウを結集注力し、耐震性強化や資材高騰の課題も乗り越えて、期待を大きく上回るものを完成して下さいました。

入居者も地域もオーナーも「Con brioに（生き生きと・元気よく）」

実は、今回のマンション計画に当たっては、ひとつのコンセプトをもって臨みました。それは、住居地域として最適な高柳の地に、この建物や入居者の方を加える事で、音楽用語由来名称のとおり「Con brioに（生き生きと・元気よく）」を、更に実感出来る街づくりに参加しようというものです。秦建設さんではこれまでに多くの地域に色々な間取りや設備の高品質マンションの設計施工実績を積み、そのラインナップや内容に磨きをかけておられます。今回は高柳西町という将来性の高い土地柄もあり、その中でも究極の間取りの1LDKと、ビタミンカラーと呼ばれる元気な外観色を採用しました。その入居者の方々に、衣食住の内でも重要な位置を占める住環境に良質なものを提供する事は、単なる資産運用にとどまらず、大きな意義が有ると確信しています。そして現在は、建設にご協力頂いた全ての方々に心より感謝するとともに、今後の運営管理に全力を注ぎ、入居者の方々の快適な生活と、地域との協調に努める決意をしているところです。