「もともと、ここに4軒貸家があったんです。でも、だれも気がつかないんですよ」と、奥様はおっしゃいます。古びた建物はあまりにも風景にとけ込んでいて、みんな見過ごしていくのだそうです。ところがその貸家が、4軒揃って新築になりました。みんな振り返って見て行きます。
円満だからできる親の介護
安井さん方は、数年前、他の建設会社でマンションを建てられました。ところが、「ここらあたりは、そこもここも、秦建設さんの建てられたマンションやら住宅でいっぱいなんですよ。同じ安井姓でも何軒もあります。どこもうまくいっているようだし、評判もいいし、今回は秦建設さんにお願いしました」とのことでした。
ご主人は、いまは勤めを退職されて、ご夫婦で親の介護に当たっていらっしゃいます。家庭での介護は、夫の助けがなければできません。秦社長は、「円満なご家庭ですよ。うちが仕事をさせていただく家はどこも円満です」と、そのことがご自慢の様子。まずよき施主があって、よき仕事ができるというものです。
「家」に対する「思い」も相続する
親から受け継いだ不動産を、どうやって子供の代に移していくか。相続の問題は切実です。「家」に対する思い入れがなければ、不動産は離散するでしょう。秦建設が多くのマンションを手がける背景には、秦社長の「家」に対する理念があります。
「相続で親の財産を分けても、自分の代で元に戻しておくことです。マンションを建てても、これまでの暮らしぶりを変えず質素に生きていくなら、マンション経営は成功します。そして気がつけば、10年後には、親が持っていたくらいの財はできているものです。そうやって、代々の家を守っていく、という”気持ち”も一緒に相続するんですよ」と、熱弁は続きます。
話に聞き入っていた奥様は、「ほんとうに、目から鱗が落ちました」と深く頷かれ、ご主人は「そういう思いを、心して次の代に伝えていきたいですね。今までぼんやりしていましたよ」と、感嘆のご様子でした。家風も相続する、ということを学びたいものです。
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