「アリービオ」は、二階建て一軒家が左右対称に二軒並んでいます。真ん中に駐車場を兼ねた広場があり、お父さんが車で出勤中は子供たちのいい遊び場です。貸家とはいえ、やはり一軒家。どの部屋も十分の広さですが、ことにベランダは広く、バーベキュー、菜園、子供の水遊びなど、何にでも使えそう。何より余裕の空間です。文教地区の一戸建ては人気が良くて、完成前から入居が決まったそうです。

オーナーである安井家の奥様は一人娘。90歳になられる母親がご健在です。「父は早くに亡くなりましたが、数軒の貸家があったので、ありがたかったですね」としみじみおっしゃいます。
ご主人の安井様は最近定年退職されて、いまは家の管理と母親の介護に手を貸しておられます。「以前は不動産管理に見向きもしなかったけど、最近目覚めてきたみたい。これからもっとハマルかもですね」と奥様は面白がってみている、といった様子です。それもそのはず、不動産管理にはオーナーとしての楽しみがあるのです。金銭的なことだけでなく、入居者の幸せを願って手助けをする、という「役に立てる」喜びがあります。入居者が幸せだと、その幸せが、結局オーナーに回ってきます。
それを聞いていた秦社長が、「そうなんですよ。そうやって経営がうまくいけば、それは結局、秦建設にも返ってくるのです。幸運はぐるぐる巡ります。秦建設がより良い建物を目指してやまないのも、そのための「貯金」ですよ」と口を挟めば、奥様は「ほんと、秦建設さんと知り合ったら、もう離れられないですね」と、笑っていらっしゃいました。