何でも言ってみるもの
オーナーの濱田さんは、「秦建設さんに、こんな感じの家にしたいと言っておいたら、イメージをうまく形にしてくださった」と言われます。では、何と言えばこういう家になるのか。濱田さんの奥様によると、(1)コンクリート打ち放しの家であること、(2)外からの視線を遮断すること、(3)庭と広いテラスがあること、(4)天井が高いこと、(5)明るくて広いリビングであること、の5項目を挙げておいたら、「できてきた図面を見てびっくりしたんですよ。こんな無理難題な要望が満たされるんだと思って。何でも言ってみるものですねぇ(笑)」ということらしく、「言い得でした」と満足そう。
敷地は40坪の角地。視線を遮断するため、住宅の壁面を延長して敷地いっぱいをコンクリートの外壁で囲ってあります。そのため外からは四角い建物に見えても、内部には燦々と光に満ちたライトコート(中庭)があり、一歩家に入ったとき、まずその開放感に驚きます。「できてみれば、何も心配することはなかったと分かるけれど、最初は暗いんじゃないかと気がかりでした。こんなに快適だとは、想像以上でしたね」。
有効土地活用した斬新な都市型住宅
濱田邸では、居住性を考えて2階に広くダイニング・リビングと和室をとり、生活のほとんどを階上にもってきました。オール電化住宅だからキッチンはすっきり。リビングと一体になって要望通りの広さです。外壁のスリットに岡山城がバッチリ入りました。「食事をしながらお城が望めます」。
さらに、14畳ほどもある板張りのテラスが、秋の陽光を受けて山荘に来たような爽やかさ。「ここにテーブルを置いてティータイムするの、楽しみにしていたんです。家が居心地いいから外へ行く機会が減るかもですね」。
40坪の敷地に車2台分の駐車スペースを含んで、この住宅です。120%有効と散りようした斬新な都市型住宅に、見学のお客様も発想の転換を迫られたことでしょう。
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