12年前、この地には百年余の大賀邸の古い屋敷が建っていました。老朽化したとはいえ、歴史の重みのある家を倒すことは、とくにご両親にとって戸惑いの残ることだったようです。若いご夫婦はその気持をくみ取り、慎重に検討したいと、秦建設の現・久山専務に相談を持ちかけました。
次の人を紹介したくなる
秦建設の対応は誠実かつ適切で、基本プランも大賀家の意に添ったものだったので、ご両親の納得が得られ、ゴーサインがでたのです。が、なにしろ旧家のこと、ご家族の気持は複雑で「本当にこれでよかったのだろうか」との思いは拭えません。ところが、毎日工事現場を見守るうち、日を追うごとに、「思い切ってよかった」と気が楽になったそうです。それから11年を経た今、ますます住みやすく、何の欠陥も見あたらないことに、大賀さんご一家は満足されています。「だから、また次の人を紹介したくなるんですよ」と、これ以上の誉め言葉はありません。
何年住んでいても飽きない
大賀家を訪ねた人が一様に目を見張るのは、門から眺める前庭。右に玄関、奥に車庫があり、車庫のゲートが全体を野外アート空間に見せています。どこか素敵な公園の一部のよう。「ここ気に入っているんです。何年住んでいても飽きないんですよ」と奥様のしづかさんは嬉しそう。玄関を入ると、右側はピアノレッスン室、左が住居部分になります。リビングは全体が薄いブルーグレーで統一され、ソファーから小物に至るまで、すっきりと整っています。思わず新築の家かと錯覚しました。2世帯同居で台所はひとつですが、嫁姑を母娘と間違えられるほど上手にいい関係を保たれ、お手本にしたいようなご家族でした。
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