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不動産賃貸業経営セミナー

雄々しい大地、独自の歴史文化が
九州の大らかな気質の源。

博多の街の賑わい、別府・由布院をはじめとする名湯、熊本の馬刺、有田焼、桜島、荒ぶる玄界灘…。一説では「九州」とは、筑前国・筑後国・肥前国・肥後国・豊前国・豊後国・日向国・大隅国・薩摩国の九国の総称とされている。地理的に朝鮮半島や中国、東南アジアに近く、江戸時代の鎖国体制下では、平戸・出島が対外交易の窓口となり、長崎奉行所がおかれた。旺盛な発起心と大らかな気質は雄々しい大地とこうした歴史の変遷に由来しているのかもしれない。

実際、今回訪れたJR博多シティの屋上で出会った地元の男性は、明らかに「よそもの」であろうわれわれ取材陣に、そこから望める博多の街を嬉しそうに説明してくれた。そして誰よりも率先して、あちらこちら案内してくれたのが、JR九州の会長・唐池恒二氏だった。自分たちの街に誇りを持っている。自慢したくて仕方ない…そんな「気」さえ感じた瞬間だった。

こだわりの卵から農林業支援まで。鉄道の枠を超えた旺盛な取り組み。

郷土への思いを胸に九州を元気にしている会社のひとつが、JR九州だ。

現在、JR九州のグループ会社は36社。不動産や駅ビル事業など鉄道と縁深い事業だけに留らず、船舶事業、ドラッグストア、外食事業など幅広い事業を展開している。今では関連事業の収益が鉄道事業を超えるまでに。そんなJR九州が近年新たな事業として力を注いでいるのが「農業」。なかでも2011年に設立した「JR九州たまごファーム」はその発想自体が「ぽっぽや(鉄道員)」の枠を超えていた。

「きっかけは単純。出張で訪れた石川県加賀市・山中温泉の旅館で出された生卵にほれ込みました。『いつか、わが社でもこんな卵を作ってみたい!』それが始まりです」と唐池会長。それから8年後、その卵を作っていた富山県の養鶏会社と直接、技術指導契約を結び、養鶏事業に参入。養鶏場のある飯塚市内野にちなんで「うちのたまご」と命名されたこの卵。「自社(うち)のたまご」にもかけている。飼料にこだわったうえ、ほぼ手作業による生産のため1個60円という価格に設定せざるを得なかったが、JR博多駅や羽田空港の直売所では連日ほぼ完売の人気ぶりだと言う。

JR九州が農業への取り組みを始めたのは、日本の美しい原風景をよみがえらせようという思いから。時代とともに衰退しつつある農業。「観光列車の車窓から見える風景が、荒廃した農村風景、荒れ果てた田畑であれば、それはとても寂しい」と唐池会長は言う。農業と真剣に向き合い、地元で働く人に少し手を貸すだけで、そこで働く人や農産物が息を吹き返す。そして、それは車窓風景だけでなく、九州で暮らす人々に、計り知れない恩恵を生んでいる。

こうしたJR九州の郷土への思いは「森」にも及んでいる。2006年、宮崎県日向市駅の駅舎に地元の木材を活用したのを皮切りに、大分駅や熊本駅の仮設地下通路の壁面に木材を取り入れる試みを続けた。その後、建物だけでなく、車両にも地元木材を効果的に活用。特に2009年に運行を始めた観光特急列車「海幸山幸(うみさちやまさち)」では地元の飫肥杉(オビスギ)を床材やベンチ、テーブルなどに使い、モダンで温かな空間を作り出している。2014年からは特急列車だけでなく、通勤列車(27系)の床材にも木材を使用。「ななつ星 in 九州」に関しては、床材のみならず、壁面から天井まで木材を使用した豪華な設えとなった。「木の国・九州」の再興。地域に根付いた企業として林業を支援することで地元の経済を活性化させたいという思いがここに秘められている。

数々のストーリーのある観光列車。九州を元気に、街づくり、夢づくり。

と、ここまで関連事業のことばかりを伝えてきたが、「ぽっぽや」としての鉄道事業においてもその特色は深い。

九州には「ななつ星 in 九州」「指宿のたまて箱」など、多くの観光列車が走っている。これらの観光列車は「D&S(デザイン&ストーリー)列車」と呼ばれ、九州各地の美しい風景や沿線にある文化など、折々の特色に触れながら旅を愉しむことができる。移動手段としての列車から、旅をデザインするストーリーのある列車となっている。そして、これらすべての列車をデザインしてきたのが、岡山県出身の水戸岡鋭治氏だ。水戸岡氏とJR九州との出会いも気になるところだが、そこは置いておくとして、これら「D&S列車」は、すべて唐池会長がネーミングを考えている。まず、現地に出向き土地や人の「気」に触れ、コンセプトとストーリーを設定してネーミングを決めると言う。そして、そのコンセプトとストーリーから水戸岡氏がデザインをおこす…まさに、二人の「気」の合作が、作り手、スタッフに乗り移り、やがて乗客へ感動として伝わっていく。それこそが「ななつ星 in 九州」を見て涙を流す人がいるゆえんであろう。

取材当日の11時18分。JR博多駅の6番ホームでは「ななつ星 in 九州」の乗客たちが列車の窓からホームに向かって手を振っていた。誇らしげに笑う紳士や感激のあまり目を潤ませるご婦人など、それぞれのストーリーを運んで、列車は博多駅を出発した。

この取材を通して、人懐っこい笑顔を振りまきながらも、率先して周りに気を配りアンテナを張りめぐらせている、唐池会長の人がらがとても印象的だった。郷土に誇りを持つ、JR九州・唐池軍団は九州の地に元気、勇気、やる気、そして感動という「気」を運んでいる。

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